筑豊地区 研究発表中間報告
研究テーマ 「確かな学力を育成するアクティブ・ラーニングを
意識した学習スタイルの研究
―コンセンサス実習の活用を通して- 」
助言者 安田 賢二 主任指導主事
(福岡県教育センター教科指導部教科教育班)
発表者 工藤 匠矢 教諭 (直方高校)
赤木 聖子 教諭 (嘉穂東高校)
司会者 城戸﨑 康生 教諭 (嘉穂総合高校)
記録者 山下 敦子 教諭 (稲築志耕館高校)
1 研究体制について
工藤匠矢(直方高校)、山内省二・徳茂廣志郎(嘉穂高校)、
大田浩平(筑豊高校)、赤木聖子(嘉穂東高校)の5名でプロ
ジェクトに取り組む。2学期以降、これら5名の先生が、それ
ぞれの所属校の国語の授業で研究に取り組み、その後成果や課
題等を共有して、研究に取り組む。
2 研究テーマについて
アクティブ・ラーニングは、現在注目を浴びている言葉であ
る。大学入試の制度が変わることで、必然的に高校の授業も変
わっていかなければならない。そのため、教員は通常の授業の
中にアクティブ・ラーニングを積極的に取り入れていこうとす
る姿勢が求められる。今回は生徒の「基礎・基本の定着」に留
意し、様々な教科で活用することのできる「授業形態の雛形」
を示す。
3 研究方法について
アクティブ・ラーニングを通常の授業の中でどのように取り入
れていくかということで、コンセンサス実習を中心に取り組む。
コンセンサス実習は、思考力・判断力・表現力を取得できるとさ
れる学習方法である。まずは、生徒たちにコンセンサス実習とは
どういうものであるかを知ってもらうために、「砂漠で遭難した
ときにどうするか」という問題を考えさせ、話し合いをさせる。
ゲーム感覚でなれさせたところで、教科に関する問題に取り組ん
でいく。
4 アンケート調査項目について
アンケート調査を行っていない。
5 指導助言
アクティブ・ラーニングを体験して理解するといって内容がわ
かりやすかった。中教審が学習指導方法で目指しているものは、
生徒たちの
①深い学び②対話的な学び③主体的な学び
である。そのための柱として
①知識・理解②思考力・判断力・表現力③深い人間性・意欲
がある。その中の「思考力・判断力・表現力」を伸ばしていくた
めの方法として、アクティブ・ラーニングがある。
しかし、アクティブ・ラーニングを授業に取り入れていく中で、
アクティブ・ラーニングそのものが授業の目的になってしまうこ
とがある。そのためにもアクティブ・ラーニングは、あくまでも
教科・科目の目標に則って使用するということを忘れないよう肝
に銘じておかなければならない。最終目標は、生徒たちに「思考
力・判断力・表現力」をどのように伸ばしていくかであり、アク
ティブ・ラーニングは、あくまでそれらを身に付けるための手段
にすぎない。
6 今後の課題について
2学期以降、本プロジェクトの一員である先生たちが研究に取
り組むため、現時点でこの研究に関する課題はない。