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平成26年度 研究発表中間報告

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第(  2  )分科会(北九州,福岡,筑後,筑豊,特別支援,定通部)

テーマ「食事を通した家族のコミュニケーションについて」

  氏   名 所属校名
助 言 者

発 表 者

司 会 者

記 録 者
杉本 真由美

松尾 直哉

永吉 秀樹

梶木 俊文
中間高校(教頭)

筑紫丘高校(教諭)

玄洋高校(主幹教諭)

新宮高校(指導教諭)
<概 要>

1 研究体制について

  梶木 俊文 (新宮高校)

  永野 義弘 (福岡農業高校)

  永吉 秀樹 (玄洋高校)

  松尾 直哉 (筑紫丘高校)



2 研究テーマについて
 生徒の食事の個食化が進むことで、食事を通した家族のコミュニケーションの機会が減少している。「食事を通した家族のコミュニケーション」の必要性とそれを促す学校教育の方法について研究する。

3 研究方法について
  アンケート調査を福岡地区の県立・公立・町立の高校に対して行い、生徒の孤食の実態を調査する。アンケート結果から、「食事を通した家族のコミュニケーション」の必要性を考え、それを促す学校教育について考察する。

4 アンケート調査項目について
  アンケートは、生徒の食事の実態を捉えるために、「朝食について」、「夕食について」の項目を設け、生徒の食に関する実態を捉える。
  また、「食事全般について」のアンケート項目を設け、「朝食、夕食について」のアンケート項目とクロス集計を行い、食事を通した家族のコミュニケーション」の必要性を明らかにする。
 
<協議内容>

(問)

   ①食事に関する家族のコミュニケーションの必要性をどのように示すか?

   ②他校の取り組みの参考はあらかじめ調査はしてあるのか?

   ③アンケートの参考にしたベースはあるのか?

(答)

   ①アンケートのクロス集計により家族のコミュニケーションの必要性を示す

   ②正式な調査はしていない。

   ③他県の市町村のものを一部参考にさせていただいた。最終的には明示する。

(問)

   ①孤食から個食への変化についても考えてほしい。

   ②アンケートの質問項目に「部活動の有無」「昼食は弁当か?」を加えてほしい。

   ③料理をしますか?という問いに対してインスタント食品を作ることも入るか?

(答)

   ①今回は一緒にご飯を食べているかに焦点を絞らせていただきたい。

   ②③アンケート内容に関しては今後、再考させていただく。
<指導助言>杉本教頭先生(中間高校)

 「こしょく」と相対する言葉は「共食」である。「共食」には一緒に同じものを食べるという意味があり、望ましい食生活の在り方と考えられている。色々な調査で、子どもは「共食」を望んでいることがわかっていきている。

 「共食」は子どもの健全な心身の基盤であり、マナーや挨拶等の習慣作り、人間関係の上手な作り方を知る上で、重要な役割を持っている。親にとっても、「共食」は子どもの様子や変化を知る上で重要である。

 様々な家庭状況の中、「共食」の場面を持つことは難しいが、望ましい家族の価値観を学校が伝えていくことも必要ではないだろうか。6月は食育月間で、各学校の取り組みを調査し、参考にすることや、昼休みの生徒の様子を観察し、子どもたちが誰とどのように昼食を取るのかを家庭に返すことはこの一歩ではないだろうか。

 学習指導要領にも食育という言葉が取り入れられている。最終的に生徒が将来、何を誰とどのように食べるのか自分の食生活を管理できるように「選択する力」を身に付けることが大切である。今回の研究ではアンケートの内容を良く考え保護者に現状がどうであるのか伝えられる研究にしていただきたい。学校教育の中ですべきことを研究してほしい。

 
<今後の課題>

アンケート内容を再考し、保護者に対して、「食事を通した家族のコミュニケーション」の必要性を伝えられるような考察ができるようにする。

 

 

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