ごあいさつ
福岡県高等学校教育等研究会 会長 西方 倫明 (三池高等学校 校長) |
髙野朝幸前会長の後任として令和5年度の会長を務めさせていただきます、三池高等学校校長 西方倫明でございます。
会員の皆様方のお力添えを賜りながら、研修の充実と相互の親睦交流を図り、もって本県教育の充実発展に寄与していけるよう、微力ではありますが尽力してまいる所存です。今年度も変わらぬご理解とご協力をお願い申し上げます。
さて、福岡県高等学校等教育研究会は昭和46年5月に発足し、令和3年度に節目の50周年を迎えました。この年、岡本第31代会長のもと、記念式典、並びに、城戸秀明前教育長による記念講演Ⅰが行われました。そして、昨年、コロナ禍で延期になっておりました家本堅太郎氏による記念講演Ⅱが、髙野前会長のもとで実施されました。
本会は設立当時より掲げている3つの綱領及び5つの基本方針のもと、これまで高等学校・中等教育学校・特別支援学校教育の研究団体として、高等学校等教育の充実・発展だけでなく、県民からの信頼向上に多大なる貢献を続けてきたところです。
しかしながら、高教研の会員数は、創立当初、315名でスタートし、年々増加、創立30周年の頃には3200名にもなりました。その後、減少に転じ、さらに、この3年間のコロナ禍の影響もあり、昨年度の会員数は1253名となっています。その影響で、活動予算の縮小を余儀なくされています。
本年度は、コロナ対策のための人数制限等は解消できそうですので、まずは、会員の皆様にできるだけ足を運んでもらえるよう努力したいと思います。
次に、新規会員についてですが、高教研の歴史が50年を超えた現在、「福岡県の教育正常化の推進」を掲げて邁進していた発足当時の熱量を肌で知っている先生方は少なくなってきています。また、知識や技能を身に付けるためだけの研修であれば、SNS等の普及で、多種多様な形のコンテンツは豊富にあります。 それでも、高教研の活動は、一堂に会し、講演や研究発表を通して先進の知識や教育課題を共有し、情報交換し合うところに、意義があると思います。 会員数の減少が、多様な他の研修に分散しているためであれば、仕方のないことですが、先生方が、休日に時間を割いてまで研修に参加する気持ちがわかない、余裕がない状態なのであれば、その状態は、「教育の正常化」はまだ道半ばであることを示し、その原因を解消していく議論をしていくことも、今後の高教研の役割かと思います。
最後になりますが、会員の皆様のご健勝と一層のご活躍を祈念するとともに、皆様のご理解とご協力を切にお願いいたしまして、ご挨拶とさせていただきます。