テーマ 「『チーム学校』としての教育相談の在り方について」
1.研究委員
・福岡県立小倉南高等学校 教諭 小出 光一(部長)
・福岡県立門司大翔館高等学校 教諭 細川 早斗(副部長)
・福岡県立小倉高等学校 教諭 田中 一将
・福岡県立小倉西高等学校 教諭 堺 陽輔
・福岡県立門司学園高等学校 教諭 福地 瑶美
2.はじめに
・福岡県立門司大翔館高等学校 教諭 細川 早斗(副部長)
・福岡県立小倉高等学校 教諭 田中 一将
・福岡県立小倉西高等学校 教諭 堺 陽輔
・福岡県立門司学園高等学校 教諭 福地 瑶美
平成27年12月21日の文部科学省中教審答申第104回総会において「チームとしての学校の在り方と今後の改善方策について」(以下「答申:チーム学校」)が取りまとめられた。さらに同じく中教審において示された「これからの学校教育を担う教員の資質能力の向上について~学び合い,高め合う教員養成コミュニティの構築に向けて~(答申)」と「新しい時代の教育や地方創生の実現に向けた学校と地域の連携・協働の在り方と今後の推進方策について(答申)」は,次期学習指導要領改訂と同時並行で議論されていたもので,新たな教育課題を達成するための方策の一つとして提示されたものであると理解している。
これら3つの答申を具現化するために文部科学大臣により「『次世代の学校・地域』創生プラン~学校と地域の一体改革による地域創生~」(平成28年1月25日)が示されたのである。
教員が個としてのスキルを高めていくことももちろん必要であるが,様々な場面で多様な価値観や経験を持った教員間,地域の方々,スクールカウンセラー,スクールソーシャルワーカーなどの専門スタッフと連携を取り,『チーム学校』として生徒を育てていくことが今,求められていると考えている。
3.主題設定の理由
これら3つの答申を具現化するために文部科学大臣により「『次世代の学校・地域』創生プラン~学校と地域の一体改革による地域創生~」(平成28年1月25日)が示されたのである。
教員が個としてのスキルを高めていくことももちろん必要であるが,様々な場面で多様な価値観や経験を持った教員間,地域の方々,スクールカウンセラー,スクールソーシャルワーカーなどの専門スタッフと連携を取り,『チーム学校』として生徒を育てていくことが今,求められていると考えている。
上記のように,様々な教育機会において『チーム学校』として取り組んでいくことの必要性が求められているが、本研究チームにおいては、「教育相談」にスポットをあて、研究プロジェクトを進めていく。
『生徒指導に関する課題の解決に当たっては,スクールカウンセラーやスクールソーシャルワーカーの協力を得ることが重要である。そのためには,まず,教育委員会がスクールカウンセラーやスクールソーシャルワーカーの活動方針等を策定し,学校の教職員に対して周知することが重要である。
一方,生徒指導に当たっては,あくまでも校長や生徒指導担当教員のマネジメントの下,教員がスクールカウンセラーやスクールソーシャルワーカーと連携・分担して取り組むことが重要である。教員がいじめや問題行動,また,家庭環境などの問題を生徒指導に関する専門スタッフに任せきりにするようでは,かえって問題をうまく解決できないことも考えられる。
教員を中心として,スクールカウンセラー,スクールソーシャルワーカーがそれぞれの専門性に基づき,組織的に問題の解決に取り組むため,学校においては,スクールカウンセラーやスクールソーシャルワーカーの役割等を明確化し,スクールカウンセラーやスクールソーシャルワーカーを生徒指導や教育相談の組織に有機的に位置付け,教職員に周知徹底することが求められる。また,特に,養護教諭は,児童生徒の心身に関わる変調のサインを把握しやすい立場にあることから,スクールカウンセラーやスクールソーシャルワーカーと養護教諭との連携・分担体制にも留意することが重要である。』(答申:チーム学校より抜粋)とある。以上のことからも学校におけるスクールカウンセラーやスクールソーシャルワーカーとの連携は,生徒の問題解決において重要であると考える。本プロジェクトを進めるにあたり,日頃寄せられる教育相談やスクールカウンセラーやスクールソーシャルワーカーとの連携について現状を把握し,どのように『チーム学校』として我々が教育活動を行っていくべきかを探っていきたい。
4.研究のねらい
『生徒指導に関する課題の解決に当たっては,スクールカウンセラーやスクールソーシャルワーカーの協力を得ることが重要である。そのためには,まず,教育委員会がスクールカウンセラーやスクールソーシャルワーカーの活動方針等を策定し,学校の教職員に対して周知することが重要である。
一方,生徒指導に当たっては,あくまでも校長や生徒指導担当教員のマネジメントの下,教員がスクールカウンセラーやスクールソーシャルワーカーと連携・分担して取り組むことが重要である。教員がいじめや問題行動,また,家庭環境などの問題を生徒指導に関する専門スタッフに任せきりにするようでは,かえって問題をうまく解決できないことも考えられる。
教員を中心として,スクールカウンセラー,スクールソーシャルワーカーがそれぞれの専門性に基づき,組織的に問題の解決に取り組むため,学校においては,スクールカウンセラーやスクールソーシャルワーカーの役割等を明確化し,スクールカウンセラーやスクールソーシャルワーカーを生徒指導や教育相談の組織に有機的に位置付け,教職員に周知徹底することが求められる。また,特に,養護教諭は,児童生徒の心身に関わる変調のサインを把握しやすい立場にあることから,スクールカウンセラーやスクールソーシャルワーカーと養護教諭との連携・分担体制にも留意することが重要である。』(答申:チーム学校より抜粋)とある。以上のことからも学校におけるスクールカウンセラーやスクールソーシャルワーカーとの連携は,生徒の問題解決において重要であると考える。本プロジェクトを進めるにあたり,日頃寄せられる教育相談やスクールカウンセラーやスクールソーシャルワーカーとの連携について現状を把握し,どのように『チーム学校』として我々が教育活動を行っていくべきかを探っていきたい。
『チーム学校』として生徒の現状を把握し,問題を解決していくためにはどのようにしていけばよいか。
①各校に寄せられた教育相談の内容とその対応について。さまざまな教育相談の解決策についての研究
②各校におけるスクールカウンセラー(以下SC)やスクールソーシャルワーカー(以下SSW)の活用状況
③教職員と養護教諭・SC・SSWとの連携についての考察
5.研究の内容と方法
①各校に寄せられた教育相談の内容とその対応について。さまざまな教育相談の解決策についての研究
②各校におけるスクールカウンセラー(以下SC)やスクールソーシャルワーカー(以下SSW)の活用状況
③教職員と養護教諭・SC・SSWとの連携についての考察
(1)北九州地区の高教研会員と各校の教職員の先生方,養護教諭の先生方へのアンケート調査を行う。
(2)アンケート調査から見えてくる傾向の議論・分析を行う。
6.研究の経過
(2)アンケート調査から見えてくる傾向の議論・分析を行う。
(1)アンケート調査について
ア 目的
各校の教育相談の取り組み状況、実施に関わる効果や課題等の分析のため
イ 調査期間
平成29年7月10日~平成29年7月21日
ウ 調査対象
北九州地区各校の高教研学校代表者、養護教諭
エ 回収状況(平成29年8月1日現在)
学校代表者対象アンケート 25校(28名)/36校中
養護教諭対象アンケート 25校(25名)/36校中
オ アンケート調査の結果 別紙参照
(2)今後の計画
アンケート結果の分析を行い,さまざまな教育相談の解決策や,よりよい外部機関との連携の在り方について考察を行う。
7.参考資料
ア 目的
各校の教育相談の取り組み状況、実施に関わる効果や課題等の分析のため
イ 調査期間
平成29年7月10日~平成29年7月21日
ウ 調査対象
北九州地区各校の高教研学校代表者、養護教諭
エ 回収状況(平成29年8月1日現在)
学校代表者対象アンケート 25校(28名)/36校中
養護教諭対象アンケート 25校(25名)/36校中
オ アンケート調査の結果 別紙参照
(2)今後の計画
アンケート結果の分析を行い,さまざまな教育相談の解決策や,よりよい外部機関との連携の在り方について考察を行う。
(平成27年12月21日) チームとしての学校の在り方と今後の改善方策について(答申)
(http://www.mext.go.jp/b_menu/shingi/chukyo/chukyo0/toushin/1365657.htm)
(http://www.mext.go.jp/b_menu/shingi/chukyo/chukyo0/toushin/1365657.htm)